父が残した「起業に関する教訓」

僕がこれまでに実体験によって得た起業に関する失敗。それをはじめて体験したのは、僕が成人を迎えたばかりの頃に、父がはじめた居酒屋経営をはじめたことで生まれた失敗でした。なぜ失敗してしまったのか。それはビジネスについてなにも学ぶことなく、そして学ぼうともせず、「店を出せば時間が経っていくうちに波に乗る」という誤解から生まれたものでした。父が居酒屋をはじめてすぐに言い出すようになった口癖が、「もう少しで軌道に乗るから」でした。結果、いつまで経っても軌道に乗ることもなく、場所を変えても上手くいかない。挙げ句の果てには、高級車一台分くらいの借金を家族に背負わせて、自分一人逃げようとさえしてしまったのです。そのときにはじめて僕は、ビジネスの難しさを体験すると同時に、なにもしていないのに上手くいくはずないだろうという客観的な考えを持っていました。ビジネスは好きなことをただやっていればそれで上手くいくなんてことは絶対にない。自分がターゲットとする顧客に対してのマーケティングやブランディングを行い、少しずつ評価を得られるような活動をはじめなくては、すぐに事業なんて簡単に潰れてしまうのです。僕はその経験を「父」という自分以外の立場から学びました。かといって今のようなビジネスマインドを持っていなかった僕は、なにかするということもできず、これまでずっとどうすればあの頃の父のビジネスがうまくいったのだろうか、ということは今でも思い返すことがあります。それを思い返すことが、自分のビジネスをどうすれば軌道に乗せることができるのかということにつながるとも考えていて、やっぱりそれも、昔と変わらず、なにもしなければ、なにも変わることはないはずなのです。ビジネスをやるのなら、顧客について考える。自分が本当にやりたいことで食っていくための方法を考える。勉強する。そしてちゃんと学んだことを実行する。父の馬鹿げていた金ばかりかかったビジネス経験。これによって生まれた借金はすでに母と僕とでなんとか稼いで返済に至るわけですが、この失敗というのは、今でもたまに振り返ることがある、勉強材料でもあれば、教訓にもなっています。

今日も、「ここ。」に来てくれてありがとうございます。教訓があるのとないのとじゃ、おそらく今の状況も変わっていただろうなぁ。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。