「負けること」、「勝てること」

手を出さない方がいい境地っていうのがある。僕からすればそれは、プロゲーマーの境地だったり、アニメーターの境地であったり。今の時点で絵を描くということ、ことばを並べるということ、最近ではプログラムを書くということ。このみっつがそれなりに仕事として成り立つようになっている時点で、欲を出さないでおかないと、肝心な中心部分が脆くなってしまう。ゲームに熱中しているとそんな気にさせるのだ。子どもの頃はゲームくらいしか家で熱中できるものなんてなかったから、素直にやれたのだろうけど、今は本当にやることはたくさんあって、時間も限りがあるなかで、なにをやらなくちゃいけないのかと、考えることも色々ある。仕事だからって、なんでも手を出すわけにもいかない。今やれること、そうではないこと、という選択が大人にはたくさんある気がする。だけど、「毎日ずっとダラダラとゲームしていれたらなぁ」なんては思わない。僕にとってのゲームは仕事にならないレベルだ。仕事にしようと思えば、誰からも否定されるくらいの感じでやりこんで、大会にもたくさん出るくらい本気になれないのなら、さっさと手を引いて、こどもと適当に遊べるくらいがちょうどいいと思う。そうでなければ、せっかくこれまで育ててきた自分の特技が役に立たない時間で使えなくなってしまうのだ。だから僕は、あまり自分にとっての「勝てないこと」に時間を使うのはやめないといけないなぁという気がしている。「勝てないこと」に出くわすのは悔しい。本当の本当に悔しいことだ。だけど、自分が「負けること」を受け入れることで、「勝てること」にちゃんと時間が使えるようになるのなら、僕はいっそのこと、思いっきり「負けること」を選ぶのは大事だと思う。「負けること」の裏には「勝てること」がちゃんとあるからね。

今日も「ここ。」に来てくれてありがとうございます。ハマることがあるのはいいことだけど、いいかげんちゃんと仕事もしなくちゃな、とも思う。

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